とらドラ!の原作を読んだのさ

とらいあんぐると一緒に毎週楽しみにしてるのがアニメのとらドラ!なんすよ。なんつーか、瞳の大きな萌えキャラがキャッキャやってる、完全に言い訳できないヲタ向けアニメなんすけど。時々「刺さる」心理描写をしてくれるので、見逃せないのです。

原作はライトノベルで、ライトノベルっつても第1巻の作者あとがきでぶっちゃけてるように、バトルも、救う「セカイ」もないワケです。何かで読んだけど、作者は高橋留美子のラブコメの世界をライトノベルに持ち込みたいようです。もともと高橋留美子自体が、男子向けマンガの世界に少女マンガの手法を持ち込んだ感があるので、ま、それと似たようなことが起こってるのかなぁ。

で、アニメの続きが気になってしょうがなくなってさぁ、ライトノベル版のノリをつかむために第1巻と、ちょうどいまアニメで進行している第7巻を読んだワケよ。

アニメは多少の省略と、映像的な演出重視の場面変更(たとえば、ファミレスでの会話を、夕暮れ時の土手道での会話にするとか)がある以外は驚くほど原作に忠実に作ってあるね。それにしても、こういう細かい心理描写の積み重ねってのは女性の方が得意なのかね。ライトノベル的な修飾過多な文体がたまに鼻をつくけど、アニメではどうしても描写しきれない部分がハッキリ分かって、ああ、このとき、竜児はこう考えてたワケねぇ・・・とか、ともかく面白かったさ。

クリスマスパーティの行方なんすけど、これはまたすごいなぁ。誰もが望むハッピーエンドってものがあって、話の8合目あたりまでは、紆余曲折がありながらも、そこへ落ち着こうと進んでいくんだけど、最後の2割でわりとあさっての方向へ落としていく作者の手法はすごいと思う。んで、第7巻は完全な「引き」で終わります。うわ、8巻も読めってか(笑 ということで今週のアニメはちょうど第7巻の最後までで終わるんじゃないかなぁ。アニメの続きを知りたくて原作読んだけど、今度は逆にアニメが見たくなった。あれをどう動かすのだろう、とか、どういう演技をしてくるのだろうとか、気になるわ。

ていうか、竜児、みのりんはやめておけ。自分の中の正義をつらぬくのに暴走はじめて、他人を拒絶するひとは、竜児のようにやさしい人間だとツラいぞ。やさしさを拒絶される、やさしさが届かないってのはとてもツラいんだ。ま、悪いこと言わんから大河にしとけ。あいつはツンデレだから、なんだかんだ言いながらも最後はやさしさを受け止めてくれるんだ。

あ、亜美はおれの嫁だからダメだぜwww

とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)